市営・町営住宅でも加入したほうがいい!家を借りたら、賃貸向け火災保険に入ろう
投稿日:2016年6月14日
賃貸向けの火災保険にはどのような商品があるのだろう。 ひとことで火災保険といっても商品によって補償の内容が異なるので きちんと把握して加入しないといざ事故(火事)が起こったときに 補償されないというとんでもないことになってしまう。そうならないために、内容確認はきちんとし、自分にとって最適なものをプラスアルファ、 若しくは不要と思われるものは削って加入するほうが望ましいだろう。
たいていは不動産会社が保険会社の代理店となっており、勧める商品はほぼ決まったプランとなっていることが多く 有無を言わさず申込書を書かされるケースが多い。 しかしここできちんと内容を確認し自分にとっての取捨選択をしたうえで加入して頂きたい。それではどのような商品があるのか検証していきましょう。
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火災保険の基本となるものが「家財保険」
読んで字のごとく、自身の家具・家電一式の損害を補償する保険で
- 火災
- 落雷
- 爆発
- 水害
- 水漏れ
などが主な対象です。 また、家財や現預金の盗難も対象となるのが一般的です。但し、これだけの加入では万が一の際は充分な補償とはいえません。
万が一に備えるためにはどのような商品を検討すべきでしょうか?
借家人賠償責任保険は必ず必要になります
家財保険の特約としてついてくることが多い「借家人賠償責任保険」に加入することが望まれます。「借家人賠償責任保険」とは家主さんに対する補償ができる保険です。
「失火責任法」により自身が火元であっても損害賠償の責務を負わないようにはなっておりますが、 退去の際の原状回復義務はあります。そこを補償してくれる、 わかりやすく言うと、原状回復をするための保険、いわゆる家主さんのために入る保険ということです。 突き詰めていけば自分自身のために入る保険でもありますね。
通常この「借家人賠償責任保険」は「家財保険」の特約としてついてくる場合が多いのでよく確認しましょう。しかし、これだけではまだ安心はできません。
個人賠償責任保険もつけてください!
入居中のトラブルは火災だけではありません。 むしろ火災よりも事故の頻度が高い「水漏れ」 これが結構厄介です。 洗濯中に洗濯機のホースがはずれたのに気づかないまま外出、若しくは就寝。気がつくと一面水びたし。
慌てて拭きあげたとしても、目に見えないところで水は浸透し階下の部屋の天井から水が…とこうなってしまっては 莫大な補修費がかかってしまいます。
実は管理会社が一番恐れているひとつに「水漏れ」があります。 濡れたクロスの貼替えや、石膏ボードの取替えに及ぶ場合もあり、工事は大掛かりなものとなります。
もしや階下の入居者の家具、家電を濡らしてしまった場合、その補償等々万単位では済まされないのです。 そしてその補償は家財保険、借家人賠償責任保険では賄うことができないのです。
そうなった場合に補償してくれるのが「個人賠償責任保険」です。
当然、家主さんも何らかの火災保険には加入していると思いますが、階下の水漏れなどは家主さんの保険では補償することができません。ぜひ「個人賠償責任保険」の加入をお勧めします。
最後に
自動車保険などに加入している方は個人賠償責任保険を特約として付帯していることもあるので、 ご自身で加入している保険については内容を再度確認し重複してないかチェックしてから入るようにしましょう。
また、この「個人賠償責任保険」はお子さんがベランダから物を落とし、通りかかりの人に怪我をさせたなどという場合も 補償の対象となりますので、加入していれば万が一の際に安心でしょう。
以上、賃貸向けの保険についてお話いたしました。次回は住宅ローン向け火災保険についてお話したいと思います。
賃貸向け火災保険を検討中の方へ。お部屋の火災保険は賃貸借契約をよく確認して選んでください!
著者の情報
- 不動産業に長く携わってきました。当然、家を貸し出すときに火災保険についても説明することが多く、私の実体験に基づいて住まいと火災保険の必要性などついて説明をしていきたいと思います。