自動車の車検切れに気が付いたら、自賠責保険を発行して市区町村で自動車臨時運行許可(仮ナンバー)の申請をしよう

投稿日:2018年8月16日

私の友人が海外駐在中に自動車のメンテナンスをおろそかにしてしまい、車検切れを起こしたことがありました。車検が切れた状態で公道を走行すると一発で90日間の免停。さて、このような時、どのような手続きをしていけばいいのでしょうか。車検切れがおきたときの手続きを確認したいと思います。

車検切れの自動車で、公道を絶対に走らない

私の友人も、本人が海外プラントのプロジェクトに2年半以上も出かけていて、半年に1度の帰国で自動車に乗ろうとしたら、車検切れを起こしていることが判明しました。

奥さんは自動車の車検が切れていることなんて露知らず、買い物や家族のお出かけに自動車を使っていました。万が一、警察に止められたら、車検切れで6点減点、無保険(自賠責保険)で6点減点。一発で90日間の免停を受けるところでした。

自動車の販売会社(ディーラー)の営業マンがフォローしてくれると安心していたら、期待していたフォローはなく、大きなリスクを抱えたまま何ヶ月も公道を走り続けていたのです。免停だけならまだいいです。人身事故を起こした場合、無保険です。

任意保険はあくまでも自賠責保険の上乗せであることから、治療費で120万円、死亡で3,000万円(後遺症は4,000万円)の保障に部分については自腹になるリスクがあるのです。※政府の被害者救済制度がありますが、多大な手間隙が相手にかかります。

ディーラーが近いから、少しぐらいの距離なら公道を運転しても大丈夫と思って、万が一の事故を起こしたら、取り返しのつかない事態に陥ることも考えられます。あなたが取れる手段は2つです。

  1. 営業担当者に陸送車を手配してもらって、ディーラーに運んでもらう
  2. 自分で仮ナンバー(臨番)を取って、ディーラーまで運転していく

陸送車で運んでもらう場合、搬送費がかかる可能性があります。車検切れの自動車を運ぶサービスを展開している業者のホームページ通じて運搬費用を調べましたが、同じ東京都港区内の運搬輸送でも、費用は13,500円という見積もりが出ました。

決して安い費用ではありません。

では、もう一つの手段。自分で仮ナンバー(臨番)を取るにはどのような手続きをすればいいのでしょうか。続けて仮ナンバー(臨番)を発行してもらうための手続きについて確認をしたいと思います。

 

私の友人も気が付いたら車検が切れていて、あわててディーラーに連絡したと言っておりました

そうね、普段自動車にあまり乗らない方が忘れてしまうみたいね~。気をつけてね~

 

保険代理店から自賠責保険を発行してもらいましょう

車検の期間をカバーする自賠責保険を発行してもらう必要があります。ここで私の友人が苦労していたことが、自賠責保険を発行してくれる代理店を簡単に見つけられなかったことです。

自動車の車検期間に対応した自賠責保険を発行してくれる代理店

インターネットやコンビニで自賠責保険に加入することができますが、それは125cc以下の原付を対象とした自賠責保険で、自動車やバイク向けの自賠責保険については、その他の代理店を通じて加入する必要があります。

知り合いのご主人はなかなかこのような代理店を見つけることができなかったのです。駅前にある訪問型の保険ショップを訪れたのですが、生命保険が中心で自賠責保険を発行することは行なっていなかったとのことでした。

ここで、どのような代理店を訪れば間違いないかご案内いたします。

  • 自動車販売店(ディーラー)
  • バイク販売店
  • 車検を行なっている整備工場
  • 車検を行なっているガソリンスタンド
  • 昔からある保険専業代理店

近くで車検を行なっている自動車関連の事業所があれば、ほぼ間違いなく自賠責保険への加入が可能だと思います。平日がお休みというところもあるので、事前に電話をして営業をしているか確認をしてから訪れてください。

自賠責保険の加入期間は24ヶ月か25ヶ月

自賠責保険を発行してもらうため、代理店さんに訪れる際は、今加入している自賠責保険証書を持参してください。自賠責保険の証書には契約に必要な車体番号などの情報が全て記載されています。

また、保険の加入期間は本来24ヶ月でいいのですが、車検で何かトラブルがあり、修理に1ヶ月かかった場合、1ヶ月継ぎ足す必要が出てくる可能性もあります。車の調子が悪く、何かあると思ったら予め25ヶ月で加入しておくことをお薦めします。

車検期間をカバーする自賠責保険の保険料

車種24ヶ月25ヶ月
自家用乗用自動車25,83026,680
軽自動車(検査対象車)25,070 25,880
小型二輪自動車11,520 11,780

自賠責保険の保険料は原則現金払いになります。必要な保険料を準備いただくようお願いいたします。

なお、本保険料は2018年4月1日時点のものになります。

自賠責保険は保険会社と特別な契約を結んだ代理店しか取り扱えないカメ~

 

市区町村の担当部署で仮ナンバー(臨版)を発行する

自賠責保険の準備ができたら、市区町村で仮ナンバー(臨版)の発行手続きを行ないます。正式名称は「臨時運行許可番号標」となります。

念のため、各市区町村で必要な書類は確認いただきたいのですが、どこの市区町村でも以下の5つで発行してもらえるようです。

  1. 自賠責保険
  2. 車検証(車体番号の確認書類)
  3. 手数料
  4. 申請者の運転免許証
  5. 印鑑

仮ナンバーを受け取ったら、紐やワイヤーなどを使ってナンバープレートに取り付けてください。道路交通法上、定められた位置に取り付ける必要があります。

また、仮ナンバーには有効期限があります。おおむね5日間です。有効期限が切れてから5日以内に受け取った仮ナンバーを返却する必要があります。仮ナンバーを受け取ったら、すぐに車検を受けるディーラーや整備工場に車を持ち込むように致しましょう。

国土交通省による車検切れ自動車の取り締まりが厳しくなってきた

今までナンバープレートの読み取りは固定された機材でしかできませんでしたが、国道交通省が2018年から可搬式の「ナンバー自動読取装置」を全国5箇所に設置し、車検切れの自動車を発見する実験に成功しております。

実施場所北海道札幌市沖縄県宜野湾市長崎県佐世保市茨城県坂東市兵庫県西宮市合計
読取車両数652台960台602台611台871台3,696台
車検切れ車両0台3台1台1台2台7台
無車検率0%0.31%0.16%0.16%0.22%0.18%

このデータから計算をすると、世の中には20万から30万台の車検切れ自動車が公道を走っている可能性があるとのことです。

今までは、固定式のナンバー自動読取装置、あるいはおまわりさんが、巡回中に車検期間を確認をしたり、地味な作業で車検切れ自動車を探していましたが、今年からはどこでも可搬式のナンバープレート読取装置を使って車検切れ自動車見つける体制になるようです。

僕も絶対に車検切れを起こさないように気をつけます!

 

車検切れの車で事故を起こしたら自動車保険(任意保険)は使える?

意図的に車検切れのまま公道を走るかたはほとんどいないと思います。一発免停のリスクもあることを知ればなおさらだと思います。ただ、万が一事故を起こしてしまった場合、任意保険は使えるのでしょうか。

結論を申し上げると、使えます。ただし、対人賠償は使えない可能性があります。なぜならば、自賠責保険が切れているからです。

自動車事故で他人が死傷した場合、まずは自賠責保険から保険金が支払われます。死亡で3,000万円、ケガで120万円が保険金額です。この金額以上の支払いが発生した場合に、対人賠償でカバーされます。

つまり、相手がケガをしたとき、死亡で3,000万円を超えた場合、ケガで120万円を超えた場合に任意保険を使うことができます。また、対物賠償は問題なく保険金を支払うことができます。

最後に

「車検切れの状態だけど、ちょっとそこまでだから良いか!」こんな、甘い考えが取り返しの付かない事態を招くことにもなりかねません。

車検切れを起こさないのが一番ですが、万が一車検切れがおきたら、まずは自賠責保険に加入できる代理店を探し、地元の市区町村で仮ナンバーを発行する。そして、ディーラーや整備工場で車検を受ける。こんな当たり前のことを、当たり前に行うようにしてくださいね。

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著者の情報

日吉 浩之自動車保険の専門家
国内系大手損害保険会社でにて主に自動車販売会社の代理店営業を経験したのち、SBIホールディング社にて日本最大級の一括見積もりサイトの運営に従事。生損保約40社とのビジネスを介して、保険のダイレクトマーケティングを行ってきました。現在は株式会社プリモポストの代表取締役として、アニメーション動画(Youtube)を通じて保険をわかりやすく紹介する事業にも取り組んでいます。

カテゴリー:編集長コラム,自賠責保険