住宅ローンの残金は大丈夫?自分の家は火災保険に契約しなくても大丈夫だと思っていませんか
投稿日:2016年6月21日
我が家は火災保険に契約しなくても大丈夫だと思っていませんか。もし火事になった場合でもあなたには焼失した家の住宅ローンの支払いが残っているのです。フラット35でも住宅ローン向けの火災保険の加入は必須です。
1.身近にある火事
自分の家は絶対に火事にはならないから大丈夫、火事なんて考えるだけ無駄、そのような考えの方お持ちではないでしょうか。
(1)火事になりそうなことありませんでしたか
自分の家に火災保険はいらない。はたして本当にそうでしょうか。あなたの家族が留守の時、あるいは深夜に家族みんなが寝静まっている時に以下のような事例を考えてみたことはありませんか。
- 出かけた後にガスコンロの火は大丈夫だったか気になったことはありませんか?
- 石油ストーブの火を消していきましたか?
- タバコの始末はどうでしたか?寝酒でそのままウトウトして床に落としていませんか?
- そんなことは無いと思っていても、もしかしたら不審火による放火ということもありうるのです。
(2)出火原因
実際のところ火事になってしまう出火原因は、東京消防庁:出火原因別火災状況によりますと以下のような出火原因が多かったのです。
1位 放火
2位 タバコの不始末
3位 ガスコンロ
我が家はみんな大丈夫。大人である我々が「タバコの不始末」やら「ガスの消し忘れ」なんてするわけがない。そう思っていてもあなたのお子さんはどうでしょうか。子供には教育をしっかりしていると言っても実は「火遊び」も出火原因になっているのです(4位 お子さんによる火遊び)。
自分の家はオール電化だから電気ストーブ等による火事は大丈夫と思う方もいるかもしれません。電化製品が影響で火事になることもあるのです(5位 電気ストーブ)。
東京消防庁<東京消防庁電子図書館><平成27年版 火災の実態>
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2.火事で家が焼失してしまった場合
火事で家が焼失してしまった場合を考えてみましょう。火災保険で契約した建物の評価額が保険金額として支払われます。ではその保険金額で次の家を購入、あるいは建築と進めていきたいところですが、焼失した家の住宅ローンがまだ払われていない可能性もあるわけです。
建物の家財も焼失してしまっている場合、焼けた家の撤去費用も考えないといけません。焼失後の家族全員の間の生活費も考えないといけないのです。
3.最悪のことを考えてみましょう
「火事なんていうのは絶対に我が家に起きないから火災保険には入らない。」
火災保険に加入しないで日常生活をしていた場合に、本当に万が一の火災が発生したら目も当てられません。
返済中の住宅ローン、しばらく賃貸住宅に住む場合の賃料そして家族の生活費、また新たな家の建築費用等、支払う金額は思った以上にたくさんあるのです。
ですから、あなたが満足できる契約条件で納得できる保険会社を選び、安心して保険料を支払える火災保険に加入して心の安心を買いましょう。
著者の情報
- 不動産業に長く携わってきました。当然、家を貸し出すときに火災保険についても説明することが多く、私の実体験に基づいて住まいと火災保険の必要性などついて説明をしていきたいと思います。
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