11年間、損害保険業界で働く者が、新入社員時代に失敗したお話
投稿日:2016年11月30日
思い出すだけで恥ずかしくなる失敗、10年たった今でも失敗はありますが新入社員当初は数えきれません。保険業界では損害保険募集人試験に合格しないと何も仕事ができません。ですので入社当初はビジネスマナーにおける失敗が中心でした。
損保社員でもビジネスマナーを最初に失敗し学ぶ
今でも記憶に鮮明なことは、上司にエレベーターを操作させてしまった上、何も言わず当然のように降りてしまい一緒に乗っていた別の上司に怒られたことです。あの時怒ってくれなければ私は今でも人として恥ずかしいことをしていたかもしれません。
怒ってくれた上司に今でも本当に感謝しています。そうこうしているうちに、無事募集人試験に合格し、業界人としての第一歩を踏み出すことができました。仕事を始める内にまた新たな問題が出てきました。
電話対応で次々と失敗を繰り返す
まず、電話が主な商売道具にもかかわらず、電話における失敗が次々と発生しました。
おかしな敬語を使ってお客様に怒られる、電話を取ってもお客様が何を言ってるのかわからなくて上司に怒られる、折返しの電話なのに電話番号を聞くのを忘れて切ってしまった、先輩につなぐために保留したつもりが切ってしまった、などなど語りつくせません。
一番大きな失敗は、お客様との約束の時間に遅れてしまったことです。
前の仕事が予想以上に長引いてしまったからです。そのお客様は携帯電話をお持ちではなく、少し遅くなる旨の連絡を入れることができませんでした。到着した時にはお客様はお帰りになられた後でした。
その後何度も連絡をしてもつながることはありませんでした。上司に言われたことがあります。
「相手の立場になって考えてみて」
と。するとずっと理不尽だと思っていた様々な出来事に対して次々と答えが出てきました。
損害保険会社に入社して11年目の今だから思える
あれから数年たち、私も部下を持つようになりました。なんであんなに怒るのかわからなかった上司、でも怒るってかなりエネルギーを使うことを知りました。部下がかわいいから、育ってほしいから怒るということも知りました。
たくさん失敗してきました。でもだからこそ今があるのです。「相手の立場になって考えてみる」とても難しいことですがちょっと見方を変えるだけでいろいろ見えてきます。
お客様の立場になって、上司の部下の立場になって、取引先の立場になって。相手の立場になって考えるようになってから視野が広がった気がします。入社から11年目、まだまだ未熟な私ですが今日も一日頑張ります。
著者の情報
- 日本の最大手損害保険会社で総合職として働いていました。主に自動車販売会社で経験を重ねてきました。自動車保険の必要性についてなど、肌身で感じたナマの感覚をみなさまにお伝えしていきます。
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